ハープを弾けるようになりたいのですが、何から練習すればいいですか?
ハープの構え方を理解したら、人差し指でハープを弾くことに挑戦してみましょう。
注意点
私が主宰する「竪琴教室林音」で教えている弾き方のご紹介です。
主に大人になってから15弦ハープなどの小型ハープやノンペダルハープ(レバーハープ、アイリッシュハープ)を始める方が、趣味としてハープを奏でられるようになることを目標としています。
クラシックのペダルハープやアイルランド流のアイリッシュハープが弾けるようになりたい方はこの弾き方だと合わない可能性もあるので、それぞれ専門の先生のご指導に従って弾いてください。
ハープに使う指と指番号
ハープは通常、小指以外の4本指を使って奏でます。
数字は指番号です。楽譜の音符の上にこの数字が書いてあれば、その指でその音を弾きます。
今回は人差し指でハープを弾くやり方について解説します。
人差し指の動きを考える前に姿勢を正しましょう。
人差し指でハープを弾く前にこちらの記事を参考にハープを構えます。
姿勢ができていない状態で指だけ練習しても上手くいかないので、姿勢はしっかり整えます。
弾き終わりの形
人差し指を弾いた後の形をまず頭に入れておきます。
これは、ハープをどの指で弾いたとしても、最終的に戻ってくる形です。
ぎゅっと力を入れず、フワッとした感じで握ります。
以下は悪い例なので、こうならないようにしましょう。
2、3、4の指がこのような形になる弾き方は、指を痛める可能性があるのでおすすめしません。
人差し指で弦を弾い後の着地点に親指があると邪魔になってしまいます。
親指が人差し指の第二関節から先に乗っかっているので、人差し指を起こせなくなってしまいます。
弾き終わった後、手をぎゅっと握ってしまうと、次の動作にスムーズに移れなくなってしまいます。
人差し指の置き方
弾き終わりの形を理解したら、次はハープの弦への人差し指の置き方です。
※写真では、弦が太く見やすいため34弦ハープを使用していますが、15弦ハープでも注意点は全く同じです。
以下は悪い例なので、こうならないようにしましょう。
人差し指で弦を弾い後の着地点に親指があると邪魔になってしまいます。
人差し指を横向き(弦に対して90度)に置いてしまうと、真後ろに弦を押してしまうので、指を置いている弦だけでなく、隣の弦も弾いてしまい、雑音になりがちです。
こちらも指を置いている弦だけでなく、隣の弦も弾いてしまい、雑音になりがちです。
このように弾く流派の方も実際いらっしゃいます。
ただ、私が日本で習っていたクラシックの先生や、アイルランドで習ったジャネット先生は、指は反ってはいけないというご指導でした。
ジャネット先生曰く、その理由は、①指が反ってから弦を弾くので、一瞬弾きたいタイミングより遅れてしまうから、②指を反らずに弾いた場合と比べて、弦を押す力が弱くなってしまうからだそうです。
人差し指を横向き(弦に対して90度)に弾いた後、隣の弦を弾かないようにしようと思うとこうなりがちです。
手を痛める危険があるので、推奨しません。
弾く瞬間の動画と解説
弾き終わりの形が、必ず以下のように手の中に人差し指がしまってある状態にしようという明確な意思を持って、
手のひらの方に向かって人差し指で弦をしっかり押してから弾きます。
もし固い扉を押し続けて、扉が急に開いたら、体は慣性の法則に従って前に倒れますよね。
人差し指も、弦を手の中に向かって押し続けて、弦が離れたら、手の中に落ちていくはずです。
もし手の中に落ちていかない場合は、余計な力が入っている可能性があります。
弾いた後は、すぐさま脱力します。ぎゅっと力を入れて握り込まないようにしましょう。
人差し指の弾き方全体の解説動画
文字と写真と短い動画で説明してきましたが、イマイチよくわからない、イメージできないという方のために、レッスン動画を撮影してみました。
普段のレッスンと同じようなノリで解説していますので、よろしかったらぜひご覧ください。
埋め込みリンクから飛べない場合はこちらのURLからどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=kY9VCBL3sog
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