ハープの最適湿度・最適温度

ハープの保管に最適な気温は20〜25度、湿度は50%前後です。
気温については、厳密に20℃〜25℃におさまっていなくても、人が快適に過ごせる温度でしたらあまり神経質にならなくても良いのですが、
ハープは湿度の影響を大きく受けるので、湿度は40〜60%におさまるようにします。
湿度が高すぎると、弦が切れやすくなってり、金属部分に部分に錆が出たりします。
湿度が低すぎると、ハープに使われている木材が乾燥して割れが生じる恐れがあります。
湿度が高い夏は除湿機、湿度が低い冬は加湿器を使って湿度を調節しましょう。
ハープの保管方法

ハープはケースには入れたまま保管してはいけません。
ケースに入れっぱなしにしていると、湿気がこもってしまうからです。ケースは移動時のみ使用しましょう。
ただ何もしないでいると、レバー付きのハープは特に、細かい部品に埃が溜まって湿気を吸い、ダメージを受けてしいます。掃除も大変です。
そのため、埃が溜まらないよう、埃よけの薄い布などをかけておくと良いです。

事情があってしばらく弾けない場合でも同じように保管します。
ケースに入れて押し入れに押し込むくらいなら、名残惜しいかもしれませんが、早めにハープを人に譲ったり売ったりして手放した方が良いです。楽器にとっても良いですし、買取価格も下がらずに済みます。
保管時の半音操作レバー
半音操作レバーがついているハープの場合は、すべてのレバーを下げて弦を開放しておきます。
レバーを上げっぱなしにしていると、弦とレバーに負担がかかって劣化が早まります。
ケースに入れて移動する時も、レバーはすべて下げておきます。レバーを上げたままでどこかにぶつけた時、レバーが破損する恐れがあります。

やってはいけないこと

窓際にハープを置いて、直射日光に当てたり、エアコンの風を直接当ててはいけません。ハープの木材が割れる危険性があります。
ハープをソフトカバーに入れて長期間保存してはいけません。湿気がこもってハープにダメージを与える可能性があります。
ハープを真夏の車内に放置してはいけません。接着剤が溶けて、響板がめくれてハープが爆発するかもしれません。
急激な温度変化にハープを晒してはいけません。暑い屋外からクーラーの効いた涼しい部屋に入る時、寒い屋外から暖房の効いた暖かい部屋に入る時など、急激な温度変化が予想される時は、ハープをカバーからすぐに出さず、暫く待って外気温にハープを慣らしてからカバーから出すようにします。
ハープお手入れ方法・お手入れグッズ
ハープのお手入れ方法と、あると便利なお手入れグッズをご紹介します。
楽器用クロス
ハープを拭くクロスがあると楽器を綺麗に保つのに便利です。
ギターやピアノなどの楽器用クロスがおすすめ。
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もしわざわざ買うのもなあという場合は、着なくなった綿100パーセントの下着やTシャツ、浴衣、手拭いなどを小さく切ったものでも十分です。使い捨てにしても罪悪感なし!



手の油が他に移らないように弦用、レバーなどの金属用、本体用など分けた方が良いと言われています。できる範囲で用意してみてください。
筆
ハープはレバーなど細かい部品もあるので、そこに降り積もった埃を落とすには、筆を使うと便利です。

私は習字用の小筆を使っています。

綿棒
より細かいところをしっかり拭き取りたい時は、綿棒を使いましょう。

金属パーツキズ取り艶出しクリーム
レバーのくすみが気になる場合は、ギター用のキズ取りクリームで磨いてみましょう。
ただ、やりすぎるとメッキが削れていってしまうため、頻繁に磨かないように注意が必要です。
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ハープのお手入れ方法解説動画
34弦レバーハープを例にしたハープの管理・お手入れ方法の解説動画を以下に載せておきます。15弦のハープであっても原理は全く同じです。
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