
こちらの記事で、15弦ハープを構える時の座り方のポイントやバリエーションはわかりましたが、そのほかにも注意することはありますか?



はい、首・腕・手首の構え方にも注意点があるので解説していきます。
解説画像をまとめたPDFも記事の最後に置いておきますね。
首について
初心者のうちは、弦を覗き込むようにして、左側に首が反ったり、上半身が傾いたりしまう場合が多いです。
肩や腰が痛くなってしまう可能性があるので、背骨が自然に真っ直ぐになるように座りましょう。
首や上半身を曲げるのではなく、ハープの置く場所や目線の位置を調整することで弦を見やすくしましょう。


腕について
右腕はサウンドボックスに触れておきます。
高音部を弾く時は親指の付け根、低音部を弾く時は肘の内側近くなど、場所は変わりますが、腕は常にサウンドボックスに触れます。


このとき右肘は軽く張るようにし、下がらないように注意します。




左手は逆にサウンドボックスには触れず離しておきます。
左手をつけてしまうと、縮こまったような弾き方になり、全身を効率よく使って奏でることができません
両脇は絞めずに、肘は体から離しておきます。しかし、逆に上がりすぎるのも弾きにくいです。(左腕は弦から弦に移るときに上下に動くことはあります)
腕は自然に下がる程度にしておきます。
鏡の前で練習すると自分の腕の位置が確認しやすいです。
手首について
写真のように、手首は自然に伸ばすようにします。
写真では人差し指だけで弾いていますが、手首が上に向かって折れ曲がっている状態で弾くと親指が大変弾きにくいです。(弾き終わった後、次の弦に移る時などに曲がることはあります。)


以下は構え方というより弾き方になるかもしれませんが、弦を移動するときの腕の動かし方についてです。
ハープは弦の真ん中付近が1番響きます。
指で弦の真ん中付近を弾きやすいように、腕を動かして位置を調整します。
弾く音が移動する際、腕が同じ場所についていて、手首から先だけを動かして弾くのではなく、
写真のように、腕自体を動かして、指が弾きやすい位置に導いてあげます。

